
仮想通貨で利益が出た!

でも、どうやって日本円に換金すればいいの?

そんな嬉しい悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、仮想通貨取引で得た利益を、安全かつ確実に日本円に換金するための手順を、初心者の方にも分かりやすく、どこよりも丁寧に解説します。
仮想通貨の換金は、一見すると複雑に感じるかもしれません。特に、専門用語が多かったり、送金ミスで資産を失うリスクがあったりと、不安に思う方も多いでしょう。
しかし、安心してください。基本的なルールと手順さえ押さえれば、誰でも安全に日本円を手元に引き出すことができます。
この記事を最後まで読めば、あなたは以下のことができるようになります。
- ビットコインを日本円に換金する具体的な手順がわかる
- 国内取引所では扱っていない「アルトコイン」の換金方法がわかる
- 換金時に必ず知っておくべき税金や手数料、注意点がわかる
せっかく手にした利益です。この記事をガイドブック代わりにして、確実にあなたの銀行口座へ届けましょう!
仮想通貨換金の基本ルール:金融庁認可の「国内取引所」を使おう
まず、最も重要で基本的なルールからお伝えします。それは、「仮想通貨の換金は、金融庁に登録されている国内の仮想通貨取引所で行う」ということです。
なぜなら、国内取引所は日本の法律に基づいて運営されており、利用者の資産保護や本人確認(KYC)が義務付けられているため、最も安全性が高いからです。海外の取引所を直接利用して日本円を出金することは、ほとんどの場合できません。
そのため、あなたが今、個人のウォレット(MetaMaskなど)や海外の取引所(BybitやBinanceなど)に仮想通貨を保有している場合でも、最終的なゴールは「国内取引所に仮想通貨を送金し、そこで売却して日本円にする」となります。
この基本ルールを頭に入れて、具体的な手順を見ていきましょう。
パターン1:ビットコイン(BTC)を日本円に換金する一番シンプルな方法
まずは、最も代表的な仮想通貨であるビットコイン(BTC)を換金する場合です。ビットコインは、ほとんど全ての国内取引所で取り扱われているため、比較的シンプルな手順で換金できます。
手順は大きく分けて以下の3ステップです。
- 国内の仮想通貨取引所へビットコインを送金する
- ビットコインを売却して日本円にする
- 日本円を自分の銀行口座へ出金する
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
ステップ1:国内の仮想通貨取引所へビットコインを送金する
現在ビットコインを保管している場所(個人のウォレットや海外取引所など)から、あなたが口座を持っている国内の仮想通貨取引所へ送金します。
例えば、CoincheckやbitFlyer、GMOコインといった国内取引所の口座に、外部からビットコインを「預け入れ」または「入金」する手続きです。
この時、絶対に間違えてはいけないのが「送金先アドレス」です。
国内取引所の自分のアカウントページで、ビットコイン入金用のアドレスが表示されます。このアドレスをコピーし、送金元のウォレットや取引所の「送金先アドレス」欄にペーストします。
【最重要注意点】 アドレスは非常に長くて複雑な文字列です。絶対に手入力はしないでください。1文字でも間違えると、あなたの貴重なビットコインは電子の海に消え、二度と戻ってきません。必ず「コピー&ペースト」機能を利用し、ペースト後も最初の数文字と最後の数文字が合っているか指差し確認するくらいの慎重さが必要です。
もし高額な資金を移動させるのが不安な場合は、まず少額(例えば0.001BTCなど)でテスト送金を行い、無事に着金することを確認してから、残りの全額を送金することをおすすめします。
ステップ2:ビットコインを売却して日本円にする
国内取引所にビットコインが着金したら、次はいよいよ売却して日本円に換えます。
ここで、初心者の方が少し戸惑うかもしれないのが、「販売所」と「取引所」という2つの売却方法の存在です。
- 相手: 仮想通貨取引所の運営会社
- メリット: 操作が非常に簡単。「買う」「売る」のボタンを押すだけで、すぐに提示された価格で売買が成立します。初心者の方でも迷うことはありません。
- デメリット: 「スプレッド」と呼ばれる売値と買値の価格差が広く設定されており、これが実質的な手数料となります。取引所に比べて少し不利な価格で売却することになるため、手元に残る日本円が若干少なくなります。
- 相手: 他のユーザー(個人投資家など)
- メリット: ユーザー同士が「板」と呼ばれる掲示板のようなもので売買するため、スプレッドが非常に狭く、有利な価格で売却しやすいです。自分で価格を指定して売り注文を出すこともできます。
- デメリット: 「この価格で売りたい」というあなたの注文に対して、「その価格で買いたい」という他のユーザーが現れるまで取引が成立しません。操作も販売所に比べて少し複雑です。
【どちらを選べばいい?】
「とにかく簡単・確実に今すぐ換金したい!」という方は「販売所」がおすすめです。
「少しでも有利な価格で、手数料を抑えて換金したい」という方は「取引所」にチャレンジしてみましょう。
どちらの形式でも、無事に売却が完了すれば、あなたの国内取引所アカウントの残高に日本円が反映されます。
ステップ3:日本円を自分の銀行口座へ出金する
最後のステップです。国内取引所の口座にある日本円を、あらかじめ登録しておいたあなたの銀行口座へ出金する申請を行います。
取引所のメニューから「日本円の出金」といった項目を選び、出金額を入力して申請すれば手続きは完了です。
通常、銀行の営業時間内であれば当日〜翌営業日、時間外や休日の申請であれば翌々営業日など、1〜3営業日ほどであなたの銀行口座に着金します。
以上が、ビットコインを換金する一連の流れです。お疲れ様でした!
パターン2:アルトコインを日本円に換金する方法
次に、ビットコイン以外の仮想通貨、いわゆる「アルトコイン」を換金する場合です。
「草コインが爆上がりした!」「海外でしか買えないあの銘柄で利益が出た!」という方も多いでしょう。
アルトコインの換金は、そのコインが「国内取引所で取り扱われているかどうか」で手順が少し変わります。
A:国内取引所で取り扱いがあるアルトコインの場合
例えば、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など、日本の取引所でも広く扱われているアルトコインの場合は、手順はビットコインと全く同じです。
- 国内取引所へそのアルトコインを送金
- 販売所 or 取引所で売却して日本円にする
- 日本円を銀行口座へ出金
この3ステップで完了です。簡単ですね。
B:国内取引所で取り扱いがないアルトコインの場合
多くの珍しいアルトコインや、新しいミームコインなどは、こちらのパターンに該当します。この場合は、少しだけ手間が増えますが、落ち着いてやれば大丈夫です。
基本的な戦略は「海外取引所やDEX(分散型取引所)で、一旦ビットコインなどの主要な通貨に交換し、その主要通貨を国内取引所に送って換金する」という流れになります。
手順は以下の4ステップです。
- 海外取引所等で、アルトコインをビットコイン(BTC)などに交換する
- 交換したビットコイン等を、国内取引所へ送金する
- 国内取引所で、ビットコイン等を売却して日本円にする
- 日本円を自分の銀行口座へ出金する
ステップ3と4は、先ほど解説したビットコインの換金手順と同じですね。重要なのはステップ1と2です。

ステップ1:海外取引所等で、アルトコインをビットコイン(BTC)などに交換する
あなたが利益を得たアルトコインが上場している海外取引所やDEX(PancakeSwapやUniswapなど)で、そのアルトコインを売却し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった、国内取引所でも取り扱いのある主要な仮想通貨に交換します。

どの主要通貨に交換すべきか迷ったら、最も汎用性が高いビットコイン(BTC)にしておくのが無難でしょう。
ステップ2:交換したビットコイン等を、国内取引所へ送金する
ステップ1で手に入れたビットコイン等を、その海外取引所やウォレットから、日本の国内取引所の自分の口座へ送金します。
この手順は、先ほどの「ビットコインを換金する場合」のステップ1と全く同じです。送金先アドレスの間違いには、くれぐれもご注意ください。
この2ステップさえ完了すれば、あとはもう国内でビットコインを売却する流れと同じです。
絶対に忘れないで!換金時の3つの超重要な注意点
さて、換金手順はマスターできましたね。しかし、最後に、あなたの資産を守り、思わぬトラブルを避けるために、絶対に知っておいてほしい3つの重要な注意点があります。
1. 税金:「利益」は課税対象です
最も重要と言っても過言ではありません。仮想通貨の売却によって得た利益は、原則として「雑所得」に分類され、総合課税の対象となります。
これは、給与所得や事業所得など、他の所得と合算した合計金額に対して税率が決まる仕組みです。所得が多いほど税率も高くなります。
会社員の方で給与以外の所得(仮想通貨の利益を含む)が年間20万円を超える場合や、個人事業主・主婦の方などで利益が一定額を超える場合は、確定申告を行い、税金を納める義務があります。
「バレないだろう」と安易に考えてはいけません。税務署は取引所の取引履歴や銀行の入出金履歴を必要に応じて調査・追跡することができます。後から追徴課税となると、延滞税などが加算され、本来より多くの税金を支払うことになりかねません。
年末が近づいたら、取引所から発行される「年間取引報告書」などを元に、一年間の損益をしっかり計算し、必要であれば税理士に相談するか、国税庁のウェブサイトを参考に確定申告の準備を進めましょう。
詳しくは以下のリンクを参照ください。
2. 手数料:見えないコストを把握しよう
換金プロセスでは、いくつかの手数料が発生します。
- ネットワーク手数料(ガス代): 仮想通貨をウォレットや取引所間で送金する際に発生します。ブロックチェーンの混雑状況によって変動します。
- 取引手数料: 取引所で仮想通貨を売買する際に発生します。販売所のスプレッドもこれに含まれます。
- 出金手数料: 国内取引所から、自分の銀行口座へ日本円を出金する際に発生します。(例:Coincheck 407円)
これらの手数料を考慮せずにギリギリの金額で計算していると、「思ったより手元に残るお金が少なかった…」ということになりがちです。事前に各取引所の手数料を確認しておきましょう。
3. 送金リスク:資産を失う一番の原因
繰り返しになりますが、仮想通貨の送金は自己責任であり、一度ミスをすると取り返しがつきません。
- アドレスのコピー&ペーストを徹底する
- 可能であれば少額でのテスト送金を必ず行う
- 送金する通貨の種類を間違えない(BTCアドレスにETHを送るなど、通貨の違うアドレスに送金すると失われます)
この3点を肝に銘じて、慎重に作業してください。
まとめ:落ち着いてやれば大丈夫!
今回は、仮想通貨の利益を日本円に換金する方法を、初心者向けに詳しく解説しました。

最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 換金のゴールは「国内取引所」
- ビットコインなら3ステップで換金可能
- 国内にないアルトコインは、一度BTCなどに交換してから国内へ
- 税金のことを絶対に忘れない!
- 送金は細心の注意を払う
最初は難しく感じるかもしれませんが、一つ一つのステップを丁寧に行えば、決して難しい作業ではありません。せっかく仮想通貨投資で得た大切な利益です。このガイドを参考に、安全・確実に日本円への換金を成功させてください。
あなたの成功を心から応援しています!
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