「そろそろ、リビングのテレビを新しくしたいな…」
「どうせなら、少しでもお得に手に入れる方法はないかな?」
最新のテレビは高機能で魅力的ですが、決して安い買い物ではありません。そんなテレビの購入を検討しているあなたが、もし「ふるさと納税」というキーワードに出会ったのなら、それは絶好のチャンスかもしれません。
「ふるさと納税って、お肉や果物がもらえる制度でしょ?」と思っている方も多いのではないでしょうか。実は、その返礼品の中には、最新のテレビをはじめとした魅力的な家電製品も含まれているのです。
この記事では、テレビの購入を考えている方に向けて、「ふるさと納税」という新しい選択肢を徹底解説します。この記事を読めば以下のことが分かるようになります。
●ふるさと納税の基本的な仕組み
●返礼品でもらえる人気のテレビ(サイズ・ブランド)
●後悔しないための注意点
新しいテレビを手に入れるための「賢い方法」を、一緒に見ていきましょう。
テレビを買う前に知っておきたい「ふるさと納税」という選択肢
「ふるさと納税」と聞くと、少し複雑な制度に感じるかもしれません。しかし、その仕組みは意外とシンプルです。まずは基本をしっかり押さえて、なぜテレビがお得に手に入るのかを理解しましょう。
家電も対象になるって本当?ふるさと納税の仕組みをおさらい
ふるさと納税は、一言でいうと「自分の好きな自治体への寄付制度」です。
私たちは通常、住んでいる自治体に住民税などを納めていますが、ふるさと納税を利用すると、その一部を自分の故郷や応援したい自治体に「寄付」という形で納めることができます。
そして、寄付をした自治体からは、その感謝のしるしとして「返礼品」が送られてきます。この返礼品は、その土地の特産品であることが多いですが、中にはその地域に工場や事業所がある企業の製品、例えば最新のテレビやオーディオ、パソコンといった家電製品が用意されていることがあるのです。
つまり、あなたが応援したい自治体を選ぶことで、その土地の産業を応援しつつ、欲しかったテレビを手に入れることができる。これが、ふるさと納税の大きな魅力です。
購入と寄付のちがい:実質負担2,000円の考え方
ふるさと納税の最大のポイントは、「実質負担2,000円」で返礼品が手に入ることです。
「寄付なのに、なぜ2,000円だけなの?」と疑問に思うかもしれません。これは、ふるさと納税で行った寄付額のうち、2,000円を超える部分について、所得税や住民税から控除(つまり、支払うべき税金が安くなる)される仕組みがあるためです。
例えば、あなたが50,000円の寄付をしたとします。
この場合、48,000円(50,000円 – 2,000円)が、翌年の税金から控除されます。
結果として、あなたの実質的な自己負担は2,000円だけで、50,000円の寄付に対する返礼品(例えば、テレビ)を受け取ることができるのです。
ただし、誰でも無限に寄付できるわけではありません。控除される金額には、あなたの年収や家族構成によって上限額が定められています。この上限額の範囲内で行う寄付であれば、自己負担は2,000円に抑えられます。
普通にテレビを購入すれば、その金額がまるまる出費となります。
しかし、ふるさと納税を活用すれば、本来支払うべき税金の一部を「寄付」に振り替えることで、実質2,000円の負担でテレビを手に入れる道が開けるのです。
これは、まさに知っている人だけが得をする、賢い選択と言えるでしょう。
人気のブランド、サイズから選ぶおすすめテレビ返礼品
ブランド別(ソニー・東芝・アイリスオーヤマ)の違い
テレビ選びでは、ブランドごとの特徴も気になるところです。返礼品として登場する可能性のある代表的な国内ブランドの特徴を簡単にご紹介します。
- SONY (ソニー) / BRAVIA (ブラビア): 映像美へのこだわりが非常に強く、高画質プロセッサー「XR」によるリアルで美しい映像表現は圧巻です。特に有機ELモデルの評価は高く、映画好きにはたまらないブランドと言えるでしょう。スマートテレビ機能として「Google TV」を搭載しているモデルが多く、操作性の高さも魅力です。
- TOSHIBA (東芝) / REGZA (レグザ): 高画質エンジン「レグザエンジン」が有名で、特に地デジ放送を美しく見せる技術に定評があります。また、録画機能が非常に充実しており、「タイムシフトマシン」機能搭載モデルなら、放送中の番組を過去にさかのぼって視聴することも可能です。テレビ番組をよく見る、録画を多用するという方におすすめです。
- IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ):低~中価格帯でも4Kモデルを含むラインアップを展開しており、「安価ながらも質が高い液晶テレビ」として評価されています。「軽くて設置が楽」「大画面でも価格が手頃」「操作がシンプル」という声も多く、「コストを抑えて広い画面で見たい」という人などに好まれています。ただし、映像/音響ともに、有名メーカーの最上位機種と比べると「黒の締まり」「動きの速い映像のブレ」「音の響き」などで物足りなさを感じる人もいるようです。
ふるさと納税で選べるテレビは多種多様です。ここでは、特に人気の高い「43型」「50型」「55型」の3つのサイズに焦点を当て、それぞれの魅力と選び方のポイントをご紹介します。ご自身のライフスタイルに合った一台を見つけてみましょう。
43型テレビ:省スペースでも満足度が高い定番サイズ
43型テレビは、大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感で、多くの家庭で支持されています。特に、6畳〜8畳ほどの寝室や書斎、一人暮らしのワンルームにも圧迫感なく設置できるのが魅力です。
こんな方におすすめ(43型テレビ)
*一人暮らしやカップルで、映画やドラマを楽しみたい
*寝室や個室にセカンドテレビを置きたい
*ゲーム専用のモニターとしても活用したい
最近の43型テレビは、4K対応モデルが主流です。省スペースでありながら、高精細な美しい映像を十分に楽しむことができます。動画配信サービスを視聴するためのスマートテレビ機能も標準搭載されていることが多く、この一台で様々なコンテンツを堪能できるでしょう。ふるさと納税の返礼品としても、比較的少ない寄付額から選べる傾向にあるため、「初めてのふるさと納税で高額な寄付は少し不安」という方にもおすすめです。
ソニー BRAVIA 43型 4K液晶テレビ(設置含む)X80Lシリーズ KJ-43X80L
神奈川県厚木市
寄付金額:514,000円

TVS REGZA 液晶テレビ 43V型 43Z870R(標準設置費込み)
神奈川県川崎市
寄付金額:810,000円
アイリスオーヤマ 43V型 4Kスマート液晶テレビ LT-43UGX-F1 ブラック
宮城県角田市
寄付金額:213,000円

50型テレビ:リビングで映画もゲームも楽しめるバランス型
「リビングの主役になるテレビが欲しいけれど、あまり大きすぎて部屋が狭く見えるのは避けたい」。そんな方に最適なのが、50型テレビです。10畳以上のリビングに置くと、ちょうど良い存在感を放ちます。
こんな方におすすめ(50型テレビ)
*家族みんなでリビングでテレビを囲みたい
*映画やスポーツ観戦を、少し迫力のある画面で楽しみたい
*画質や音質にもこだわりたい
50型クラスになると、各メーカーが先進技術を投入したモデルが増えてきます。例えば、映像の美しさを最大限に引き出す高画質エンジンや、臨場感を高めるスピーカーシステムなど、ワンランク上の視聴体験が期待できます。43型よりも画面が大きい分、4K映像のきめ細やかさや色彩の豊かさをより一層感じられるでしょう。家族が集まる空間に、新たな楽しみをもたらしてくれる一台です。
ソニー 4K液晶テレビ BRAVIA X80Lシリーズ 50型(設置あり)
神奈川県厚木市
寄付金額:550,000円
TVS REGZA(標準設置費込み)液晶テレビ 50V型 50Z670R
神奈川県川崎市
寄付金額:710,000円
アイリスオーヤマ 50V型 4Kスマート液晶テレビ LT-50UGX-F1 ブラック
宮城県角田市
寄付金額:243,000円

55型テレビ:大画面で4K映像を堪能したい人に人気
まるで映画館にいるかのような没入感を家庭で味わいたい。そんな夢を叶えてくれるのが、55型以上の大画面テレビです。特に12畳以上の広いリビングをお持ちの方や、ホームシアターに憧れる方から絶大な人気を誇ります。
こんな方におすすめ(55型テレビ)
*とにかく迫力のある大画面で、映画やライブ映像に没頭したい
*最新の映像技術や音響技術を余すことなく体験したい
*新しい家や広いリビングにふさわしい、存在感のあるテレビを探している
55型テレビは、各メーカーのフラッグシップモデル(最上位機種)が多くラインナップされる激戦区です。有機ELパネルを搭載したモデルを選べば、吸い込まれるような黒の表現と鮮やかな色彩に息をのむことでしょう。最新のゲーム機を接続すれば、その性能を最大限に引き出し、圧倒的な没入感でプレイできます。ふるさと納税では高額な寄付が必要になりますが、それに見合うだけの、あるいはそれ以上の満足感を得られることは間違いありません。憧れの大画面テレビを、ふるさと納税で実現させてみてはいかがでしょうか。
TVS REGZA(標準設置費込み)4K有機ELテレビ X9900Rシリーズ 55V型 55X9900R
神奈川県川崎市
寄付金額:1,670,000円
ソニー BRAVIA 55型 4K有機ELテレビ (設置含む) 8シリーズ K-55XR80
神奈川県厚木市
寄付金額:1,394,000円

ソニー BRAVIA 55型 4K液晶テレビ (設置含む) X80Lシリーズ KJ-55X80L
神奈川県厚木市
寄付金額:624,000円

アイリスオーヤマ 55V型 4Kスマート液晶テレビ LT-55UGX-F1 ブラック
宮城県角田市
寄付金額:273,000円

寄付前に確認しておきたいポイント
魅力的なテレビ返礼品を見つけたら、すぐに寄付!と行きたいところですが、その前にいくつか確認しておくべき大切なポイントがあります。
後から「こんなはずではなかった」と後悔しないために、しっかりとチェックしましょう。
家電返礼品の規制や改正ポイントも確認
ふるさと納税の返礼品については、過去に何度かルールが見直されてきました。現在では、「返礼品は地場産品であること」「調達額は寄付額の3割以下であること」というルールが総務省によって定められています。
現在提供されているテレビ返礼品は、このルールに則ったものです。例えば、その自治体に工場がある、といった形で「地場産品」の基準を満たしています。
私たち寄付する側がこれらのルールを細かく気にする必要はありませんが、「なぜこの自治体からこのテレビが?」と疑問に思ったときは、このような背景があることを知っておくと良いでしょう。
今後もルールが変更される可能性はゼロではないため、制度の動向にも少しだけアンテナを張っておくと、より安心してふるさと納税を楽しめます。
配送時期・保証・設置サービスの有無
ECサイトでの購入と大きく異なるのが、この3つのポイントです。
- 配送時期: ふるさと納税の返礼品は、申し込み後すぐに届くとは限りません。人気製品の場合は「数ヶ月待ち」となることも珍しくありません。「今すぐテレビが必要!」という場合には不向きな可能性があるので、配送予定時期は必ず確認しましょう。
- メーカー保証: 返礼品として受け取ったテレビも、基本的には通常の製品と同じメーカー保証が付きます。ただし、保証書が同梱されているか、保証期間はいつから開始されるのかなど、細かい点は自治体や製品によって異なる場合があります。万が一の故障に備え、保証に関する記載は必ず読んでおきましょう。
- 設置サービス: 大型テレビの場合、設置や配線が一人では難しいこともあります。通常の家電量販店での購入であれば、設置サービスをオプションで付けられますが、ふるさと納税の返礼品では、基本的に「玄関先までの配送のみ」で、設置サービスは含まれていないことが多いです。設置に不安がある方は、事前に確認するか、家族や友人に手伝ってもらう、あるいは別途設置業者を探すなどの準備を考えておくとスムーズです。
ふるさと納税で失敗しないために
最後に、ふるさと納税という制度を最大限に活用し、賢くテレビを手に入れるための具体的なステップを確認しましょう。
還元率・控除額・申込期限の確認
- *1還元率: 「還元率」とは、寄付額に対して返礼品の市場価格がどれくらいの割合かを示す指標です。例えば、10万円の寄付で3万円相当のテレビがもらえる場合、還元率は30%です。現在のルールでは上限が30%と定められているため、極端に高い還元率を謳うものには注意が必要ですが、返礼品選びの一つの目安として参考にすると良いでしょう。
- 控除上限額: これが最も重要です。自己負担2,000円で済む寄付額には、あなたの年収や家族構成に応じた上限があります。この上限額を超えて寄付した分は、控除の対象にならず、純粋な自己負担となってしまいます。ふるさと納税のポータルサイトには、簡単な情報を入力するだけで上限額の目安がわかる「控除額シミュレーター」が用意されています。寄付を行う前に、必ずご自身の控除上限額を把握しておきましょう。
- 申込期限: ふるさと納税の対象となるのは、その年の1月1日から12月31日までに行った寄付です。特に年末は駆け込みでの申し込みが殺到し、人気の返礼品は品切れになることもあります。余裕を持って、計画的に進めることをおすすめします。
〔*1還元率 についての補足〕
計算式としては一般的に「還元率 = 返礼品の市場価格 ÷ 寄付金額 × 100%」が使われています。
しかし、制度的ルールでは、「自治体が返礼品の調達・発送に要する費用(返礼品等関連経費)が寄付金額の30%以下」とされています。つまり、「自治体が返礼品を調達・提供する際の仕入れ・調達価格が寄付金額の30%以下でなければならない」という制度上の要件です。
よって、実際、比較サイト等では「市場価格ベースで還元率30%以上」とされる返礼品も掲載されており、数値だけで“30%超=制度違反”という判断はできません。
ブログなどの紹介記事で「還元率30%」をキーワードとして使われている場合は、「制度上目安」や「お得感の目安」として理解するのが適切です。
申請書や証明書の提出方法を簡単に
税金の控除を受けるためには、寄付後に手続きが必要です。手続きには2つの方法があります。
- ワンストップ特例制度: 会社員など、確定申告が不要な給与所得者におすすめの簡単な方法です。年間の寄付先が5自治体以内であることなどの条件を満たせば、寄付するたびに自治体から送られてくる申請書に必要事項を記入し、本人確認書類と一緒に返送するだけで手続きが完了します。
- 確定申告: 自営業者の方や、6つ以上の自治体に寄付をした方、医療費控除など他の目的で確定申告を行う必要がある方は、こちらの手続きになります。寄付した自治体から送られてくる「寄付金受領証明書」を添付して、確定申告を行います。最近では、e-Taxを利用すればオンラインで完結することも可能です。
どちらの方法も、一度やってみれば決して難しいものではありません。ご自身の状況に合わせて、やりやすい方法を選びましょう。
下記のリンク記事で、ふるさと納税の仕組みをさらに詳しく解説しています。
ご覧ください。
【2025年最新版】ふるさと納税完全ガイド!やらなきゃ損する仕組みからお得な始め方まで徹底解説
まとめ:どうせ買うなら「お得な選択」を
新しいテレビの購入は、生活を豊かにしてくれる大きなイベントです。その選択肢の一つとして「ふるさと納税」を加えてみるだけで、その満足度はさらに大きなものになるかもしれません。
普通に購入すれば数十万円の出費となるところを、ふるさと納税を活用すれば、実質2,000円の負担で、憧れの最新4Kテレビが手に入る可能性があるのです。これは、節約術であり、新しい体験への投資でもあります。
あなたが支払う税金が、日本のどこかの地域を元気にし、その感謝として、あなたのリビングに新しい彩りをもたらす。そんな素敵な循環を生み出すのが、ふるさと納税です。


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